ビルミヤマガジン

2024/12/23

「建設ディレクター」活用に向けた研修会を実施しました!

今回は令和6年12月19日に行われた「建設ディレクター」の導入・活躍推進のための研修会の様子をお届けします!

「建設ディレクター」とは、技術者(現場代理人)の負担軽減を目的として生まれた新しい職域です。

本研修会は建設ディレクターと技術者との連携をより強固なものにし、その活躍をより加速させる目的で実施するもので、宮崎県主催で取り行うのは初めて!

個別アドバイス研修を含め5回にわたって行う研修のうち4回目となる今回は、県内約20社の経営者・技術者・建設ディレクターの3者がつどい、現場代理人の業務内容や役割、それぞれの考え方を具体化・明確化し、建設ディレクター活躍のための段階的な目標策定につなげていこうというねらいがあります。

研修は二部構成で行われ、その第一部は、建設ディレクター協会の田辺氏による建設ディレクターの定義や存在意義の“復習”からスタート。次に『株式会社 西九州道路(佐賀県)』の代表取締役・江頭氏による実践事例報告へ。

導入に至る経緯から、採用方法、また導入後の失敗談まで…
先駆者からしか聞くことのできないリアルな「建設ディレクター活用までの道のり」を、具体的な経験談をベースにたっぷりと話してくださいました。

具体的なメリットとしては、現場監督者の書類業務を日中に建設ディレクターが担ってくれているので定時に帰れる日が増えたことや、書類の標準化ができて工事点数へのプレッシャーから解放されるなど様々あり、建設ディレクター1人を雇うことによる相乗効果で売り上げも倍増して、年間休日日数も増えたそうです。

さらにもう一社の実践事例を動画で確認した後は、休憩を挟んで第二部に突入。

第二部では座学を脱し、参加者たちが経営者・技術者・建設ディレクターという役割(属性)ごとに集まり、情報や意見を交換するグループディスカッションへ。
前回の研修会の際に配られた「業務一覧シート」をもとに、各社、技術者の業務内容を細分化してチェックし、同じ属性の人たちと共有していきます。

立場の似た者同士、企業の枠を超えて話してみると、共通の課題や普段なかなか吐露できない共通の悩みも見つかり、グループ内で盛り上がる場面も!

一方で、各社で異なる点も確認し、各々が自社の現状理解を深めます。

こうして業務内容を細分化して理解することが、技術者から建設ディレクターへ業務移管をするまでの段階的な目標を設定する際に役立ちます。

建設ディレクターの導入を決めても、「何から業務を渡して良いかわからない」または「何を引き受ければいいかわからない」、「コミュニケーションが取りづらい」などが大きなハードルとなってしまうことも。
今回の研修会は、そのハードルを乗り越えるための重要な一歩となったのではないでしょうか。

大野

【この記事を書いた人】

  • 所属:宮崎県庁 県土整備部管理課
  • 名前:大野
  • 一言:宮崎県庁に入庁して11年目になりました。
    現在は建設産業の担い手確保に関する各種施策などを担当しています。
    趣味は休日の外食巡り、温泉、スポーツ観戦、格闘ゲームなどです。
    皆さんに宮崎の建設産業に興味を持っていただけるようにがんばります!