キャラクター

外国人材×建設業

外国人材をチームの戦力に。 Make a Good Team!

近年、生産年齢人口の減少に伴って人材不足は深刻化。
人材確保は、いっそう重大で差し迫った課題となりました。
そんな中、外国人材を積極的に受け入れる建設関係企業が増えています。
ここでは、外国人の方と、現場で共に汗を流すパートナー従業員の生の声をご紹介。
さらに、受け入れの背景や想いを社長に伺いました。

Good Team!

株式会社 川上建築

  • 彼らが能力を発揮できるような
  • 楽しい現場づくりを。
  • 学んだ技術を
  • カンボジアで普及させたい。

Q.お二人の仕事内容を教えてください。

チャンさん

新しい家を建てる時に、古い家の解体・撤去をしたり、ブロックを積んだり、コンクリートを打ったりするのが仕事です。

鈴木さん

私は外国人従業員の皆さんと事務所のコミュニケーションの仲介をしたり、現場への送迎サポートをしたりしています。日毎の作業内容や完成図を理解し、噛み砕いて、チャンさんたちにわかりやすく説明するのも仕事です。

Q.鈴木さんから見た、チャンさんの仕事ぶりは?

鈴木さん

チャンさんは幅広い仕事をソツなくこなし、現場で主力の従業員として頑張ってくださっています。建設業での実務経験や社歴でいうと、彼の方が先輩なんです。

Q.日頃、お二人が心掛けていることを教えてください

鈴木さん

一番は、やはり安全に作業すること。二番目は、楽しく仕事をするためにコミュニケーションを怠らないことです。チャンさんは仕事に関することや分からない日本語があれば聞いてくれるので、そういう時は丁寧に教えるようにしています。

チャンさん

みんなで楽しく頑張ることが大事!皆すごく優しくて、仕事を教えてくれたり、休憩時間には話しかけてくれます。冗談を言い合うこともあります。

鈴木さん

おかげで休憩時間はすごく賑やか。もちろん仕事中は真剣ですよ!

Q.チャンさんの夢は?

チャンさん

ブロック積みやサイディングボード(外壁材)など、日本で身につけたスキルや知識をカンボジアで広めたい。そのために今、たくさん仕事を覚えたいです。

鈴木さん

しっかりと目標を持っているから、仕事にも身が入るようです。私たちがサポートするので、「こうして欲しい」という要望があればぜひ言って欲しいです。

代表インタビュー

送迎や段取りを仲介する
現場サポートスタッフが常駐。

代表取締役 川上 仕俯さん

左官職人の高齢化が進み、人材不足の解消のためにとった手段でした。はじめて外国人研修生を雇用したのは2000年頃。当時としては珍しかったためか、少なからず周囲からの心配の声もあったと記憶しています。しかし実際のところ、外国人の方だからといって勤勉さに欠けるなんてことはなく、優秀な方であれば、研修期間終了後も何らかの形で再雇用にいたるケースもありました。送迎や現場の段取りをする中国語話者を長年雇っていたため、意思疎通はスムーズ。しかし、それだと研修生がなかなか日本語を覚えてくれないという面もあり、一長一短ですね。良い人材を集めるためには都市部企業と比較しても遜色のない給与設定が良いと考え、今ではほぼ日本人従業員の方と変わらない額をお支払いしています。今や私たちにとってなくてはならない戦力です。

Good Team!

株式会社 工藤興業

  • 日本で経験を積み、
  • 日本人の働き方を学びたい。
  • 何でも真面目に取り組む
  • 勤勉な姿勢が素晴らしいです。

Q.普段、コミュニケーションをとる上で努力していることはありますか?

アリスマンさん

仕事を教えてもらっている時、理解できたら「ハイ」とちゃんと返事をして、わからない時は(誤魔化さずに)「もう一回お願いします」と伝えています。

佐藤さん

「もう一回」と言われたら、私たちはゆっくりと言葉を変えて説明し直します。さらに、日本語を勉強している彼らでも「方言」はまだ難しいようなので、“標準語”で説明するようにも心掛けています。とはいえ一期目の研修生たちはいつの間にか方言交じりで話すようになっていましたので(笑)時間が解決する問題かもしれません。

Q.アリスマンさんの仕事ぶりはいかがですか?

佐藤さん

勉強熱心で、手がすくと「次は何をすればいいですか」と聞きに来ます。私生活も真面目で、弊社の寮で暮らしているのですが、自炊もこなしているようです。毎日、自分で作ったお弁当を持ってきますよ。生姜湯を作って持参し、私たちに飲ませてくれたこともありました。

Q.日常生活でフォローが必要なことはありますか?

佐藤さん

食事やゴミ出しのルールなどは、寮母さんに指導してもらっています。移動手段は自転車のみなので、買い出しや遠出をする際などは社員の誰かが車を出すようにしています。社長が食事に連れていくこともあるようです。

アリスマンさん

この前、都城市にあるインドネシア料理の店に連れていってもらい、うれしかったです。

Q.アリスマンさんの目標は何ですか?
佐藤さん、アリスマンさんに望むことは?

アリスマンさん

日本で働く経験を通して日本人の働き方を学び、お金を貯めたいです。

佐藤さん

現場ごとに求められる能力も変わるので、まずは少しずつ経験を積んでほしいです。そして何よりも滞在中は怪我や病気をすることなく 、元気に過ごして欲しいと思います。

代表インタビュー

社員の自主的な関わりで
コミュニケーションが円滑に。

代表取締役 工藤 勝利さん

人材不足がきっかけで外国人材の受け入れを検討しはじめ、紹介会社の仲介を経て雇用に至りました。現在は二期目になります(2022年12月時点)。当初は、日本人社員との関係性の構築などに不安がありましたが、オフの時間に食事に連れていくなど、自主的に関わってくれる社員もおり、うまくやっているようです。イスラーム教徒の方が多く、礼拝や断食など宗教上の慣習については影響が避けられませんが、業務に妨げがなく、心身に危険がない範囲で回数や時間を調整してもらうなどで折り合いを付けているため、大きな支障はありません。やはり日本語を早く習得してもらいたいので、三人の実習生はあえてバラバラの現場に入ってもらい、日本人従業員と積極的にコミュニケーションを取ってもらうようにしています。一期目に雇った方たちが「次は特定技能制度で(同社に)戻ってきたい」と言ってくれており、それが何よりうれしいですね。

Good Team!

株式会社 樹組

  • 仕事が楽しい!
  • 頑張ってお金を稼ぎたい。
  • 素直で一生懸命。
  • これからの成長が楽しみです。

Q.苦労したこと、それに対して工夫していることは?

小山さん

建設現場の足場の組み立てや解体が主な仕事で、高所での作業は危険も多く、注意することもあります。アセプさんは来日して間もないためまだ日本語も拙く、理解してもらうのが難しいと感じることもあります。言葉でも出来るだけ丁寧に説明するよう心掛けていますが、基本的には私がやって見せて、実践させてみて、体で覚えてもらうのが一番だと思います。

Q.アセプさん、来日してからの仕事や生活はいかがですか?

アセプさん

宮崎は、夏場はともかく、インドネシアと同じくらい暑いです。仕事は(難しいと感じるより)楽しいです!

Q.小山さんから見た、アセプさんの勤務態度は?

小山さん

とても素直に人の話が聞けますし、一生懸命にやってくれています。

Q.日常生活においてもフォローしてあげることはありますか?

小山さん

私は基本的に業務上のサポートのみですが、休憩中にコミュニケーションをとる中で「〇〇スーパーで××が買える」といった身近な情報を教えてあげることはあります。

Q.アセプさんの夢はなんですか?

アセプさん

お金持ちになること。インドネシアに帰っても、同じ仕事を続けたいです。

小山さん

彼がここで学んだ技能を母国でも役立てられるようになってくれると、私もうれしいですね。

代表インタビュー

生活のサポートや
異文化への理解が必要。

代表取締役 渡邊 祐樹さん

募集しても人材が集まらない、採用しても定着しないといった状況を打開するため、外国人材の受け入れを決めました。採用者が決まったら、アパートを借りて家具・家電や生活用品、Wi-Fiを整備し、携帯電話も支給。日本での生活はやはり慣れないことも多いだろうと、最初のうちは2週間に一度、彼の部屋に足を運び、ゴミの分別や生活のルールを教えたり、覚えて欲しいことを付箋に書いて壁に貼ったりしました。言語や文化の違いが業務に支障をきたすのではと心配したものの、今では日本語も徐々に上達しているようですし、礼拝などイスラーム教の慣習も事前にわかってさえいれば特に問題はありませんでした。休日には、アセプさんたちを誘って、私の家族と一緒に食事に行くこともあります。現在まだ一期目ですが(2022年12月時点)、今後も外国人材の受け入れを継続していき、彼らが次期に仕事を引き継いでいく流れをつくっていきたいと考えています。