ビルミヤマガジン

2025/07/18

【感謝状】大雨被害で県道寸断⋯復旧に尽力!

昨年(令和6年)3月、大雨による土砂崩れで西都市銀鏡地区ののり面が崩れ、県道39号西都南郷線の道路が寸断される事態が発生しました。

この道路は、銀鏡地区の住民およそ200人にとって西都市中心部への重要な交通路であるため、一刻も早い復旧を求める声が上がっていました。そこで県は、路面を塞ぐ土砂の撤去やのり面の補修を待たずに、崩壊地点を避けて迂回するための仮設橋を架けることを決定しました。

〔↑のり面の土砂が崩れて道をふさぎ、不通となった道路。〕

より迅速に、円滑に。さまざまな工夫と努力。

住民の不便をなるべく早く解消するために、仮設橋の建設工事はさまざまな工夫を講じて進められました。

毎日の作業時間を通常より約2時間延長して19時頃まで作業を継続し、土曜日や悪天候の日も作業を実施。
さらに、工事が滞らないよう、橋の両端の掘削や舗装など同時に進められる作業には早めに着手し、タイムロスを最小限に抑える工夫がされました。

また、資材や機械を置くスペースが限られていたため、路肩に大型のを土のうを積み重ねて盛土し、作業スペースを確保しました。

〔↑大型土のうで大型車が稼働するためのスペースを確保。〕

予定より1ヶ月早い完成に、住民からは喜びの声!

当初、工期は6月から8月の3ヶ月を予定していましたが、予定より1ヶ月も早い約2ヶ月で完成し、同年7月31日には通行を再開。被災以降、約5ヶ月間にわたる通行止めもようやく終わり、住民からは感謝の声が上がったといいます。

〔↑橋の長さ52m、幅6mで、大型車両の通行も可能。〕

仮設橋設置を担当する業者と、表面舗装を行う業者、さらに施工前の設計業務を担当したコンサルタント会社や、通行止め期間中の維持工事を実施した業者、銀鏡地区への迂回路の整備・維持管理を行った業者など、多くの関係者が携わった今回の復旧作業。
同年9月には、これらの業者8社に対し、県の西都土木事務所から感謝状が贈られました。

現場責任者を務めた『株式会社伊達組(西都市)』元水宣工事部長は、「地区住民の方々の工事へのご理解と協力があったからこそ実現できました。早期完工を目指した突貫での工事でしたが、事故災害もなく竣工できて良かったです」と話します。

土木建設業に従事する皆さんは、非常時にはこのように “地域の守り手”として復旧の最前線に立ち、人々の安心・安全で快適な生活を支える大切な役割を担っているのです。

山田

【この記事を書いた人】

  • 所属:県土整備部管理課
  • 名前:山田
  • 一言:アイドルのコンサートが生きがい。
    土木の魅力をはじめ、たくさんの情報を皆様にお伝えしていきます!