2025/05/07
旭建設の女性interview【後編】 学び続ける企業は、成長が止まらない!


ICTなどの新技術導入のみならず、働き方改革の分野でも大きく前進し、性別や年齢を問わずさまざまな人が働きやすい職場として注目を集める『旭建設株式会社(日向市)』。女性社員の活躍も目覚ましく、男女共同参画社会づくりに関する功労者として、同社社員の岡田久美子さんは今年1月、県の「女性のチャレンジ賞」を受賞されました。
今回は、そんな岡田さんを含む3名の女性社員へのインタビューを通して、建設業における女性の働き方やキャリアアップのヒント、また、同社の働きやすさの秘訣を探ります。

(写真左から)
●アセットマネジメント部 部長 岡田 久美子さん[入社14年目]
橋梁やトンネル補修工事の施工管理業務を担当。同社で初めて女性監理技術者に抜擢された実績をもつ。
●工事部 井上 優花さん[入社2年目]
入社1年目は産業開発青年隊に在籍。現在は現場で施工管理の経験を積んでいる最中。
●工事部 建設ディレクター 寺原 幸真さん[入社3年目]
施工管理業務に従事していたが、令和6年には同社初の建設ディレクターに就任。取材時は臨月で産休を控えていた。
若手を救う、学びの時間。
― 井上さんは現在入社2年目とのことですが、新人として、「この制度に助けられた!」というご経験はありますか?
井上さん:はい、やはり何よりも「研修制度」が充実していることが有り難いです。
まずは入社後すぐ、会社の勧めで宮崎市にある『宮崎県産業開発青年隊※』に入隊し、1年間、土木建設に関する専門知識や技術を学びました。その間、寮費・食費を含む訓練費用は会社負担で、給与も支給されていました。
※『宮崎県産業開発青年隊』について取材したマガジンは、ページ下部のリンクから!

井上さん:旭建設のドローン測量の取り組みに興味を引かれたことが入社のきっかけなのですが、もともとIT系の専門学校に通っていて、土木の知識はほぼ皆無でしたので、この1年の研修は私にはとても重要でした。

井上さん:入社後は、上司や先輩社員について回りながら実地で学ぶだけでなく、「土木塾」という若手向けの社内勉強会でも知識を吸収しています。
現場経験を積むとできることは増えていくんですが、「そもそも何でこれが必要なんだっけ?」「〇〇という言葉は知っているけれど、意味がわからない」など、根本的な疑問が解消されないまま溜まっていくことも多くて。毎週火曜日20分だけ実施されるコンパクトな勉強会ですが、そんな「今さら聞きづらい」疑問を解消する貴重な場になっています。ちなみにZOOMで実施されているので、現場に出ている時でも問題なく参加できます。

岡田さん:そのような若手の需要もあると想定して、私が教壇に立つ時はあえて“基礎的なこと”に題材を絞って実施しています。
付け加えると、土木塾とは別に月1回、全社員を対象に外部講師を招いて開かれる「技術定例会」というものもあります。こちらのテーマは本当に幅広く、DXやAIツール等の新しい技術、中には有名ユーチューバーによるYoutube講座なんて変わり種もありました。
社長はよく私たちに「勉強しなさい」とおっしゃいます。基礎的なことはもちろんですが、新しいことにも自然に向き合い、積極的に挑戦して欲しいという想いが根底にあり、このような場を設けているのだと思います。

〔↑近隣住民の方に工事内容等をご説明するための配布物「工事かわら版」を作成する際、専門用語を噛み砕いて一般の方にも広く理解していただけるものにするために、寺原さんはご自身のアイディアでAIツール「Chat GPT」を活用している〕
― なるほど! すばらしいですね。
そんなふうに学びを促進することで、「業務の効率化や品質向上のために自分の業務をどう改善してゆくか」を社員の皆さんお一人おひとりが考えられる環境が整えられているようです。旭建設さんの進化の秘訣を勉強させていただきました。
皆さん、本日はありがとうございました!

【この記事を書いた人】
- 所属:県土整備部管理課
- 名前:山田
- 一言:アイドルのコンサートが生きがい。
土木の魅力をはじめ、たくさんの情報を皆様にお伝えしていきます!